移住に必要な永住権の取得する

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現在のフィリピンを訪れて、一緒にいるだけでパワーをもらえるフィリピン人と現地で触れ合ってみてください。実際フィリピンを訪れることによりイメージが変わります。フィリピンの情報も変化しはじめたと思います。

フィリピンはビザがなくても30日までなら滞在できるので、数週間程度の旅行や出張ならビザなしでもOKです。

1.フィリピン移住に必要な永住権の取得

日本人がフィリピンへ入国する場合、観光であれば30日間の滞在まではビザが必要ありません。31日以上滞在する場合は、観光ビザ延長の申請が必要です。期限毎に移民局での延長が必要となり費用が掛かります。

観光ビザでは銀行口座の開設やフィリピンの保険への加入は出来ません。フィリピンでの居住を証明する他のビザが必要となります。

フィリピンで日本人が取得できるビザのうち、フィリピンへの移住を考えている方に最適なビザである、「永住権」と「退職者ビザ」をご紹介します。

永住権にも種類があり、代表するものとして「ASRV(アペコ特別永住権)」、「クオータビザ」、「SRRV(退職者ビザ)」があげられます。

※日本人が取得できるビザは現在、観光ビザ / 学生ビザ / 就労ビザ / 退職者ビザ / 投資家ビザ / 永住権などがあります。

 ①「ASRV(アペコ特別永住権)

オーロラ州の経済特区が取り組む振興開発事業プロジェクトの一環として取得できる特別永住権で、取得の容易さ、取得要件の緩さ、利便性を鑑みて一番お勧めできるものです。
– 年齢制限なし
– 家族枠あり(配偶者と子(20歳未満)が10分の1の価格で取得可能)
– フィリピンでの無犯罪証明書の取得が必要
– 取得にはフィリピンのマニラ市内に5日間の滞在が必要
– 更新は5年に1度

②「クオータビザ」

日本・アメリカ・ドイツのパスポートを持つ者に取得の権利があり、各国1年につき50人のみの取得枠が割り当てられる。
– 年齢制限20歳以上
– 家族枠なし
– 会社設立・就労が可能
– 約500万円の送金証明書が必要
– 日本・フィリピンでの無犯罪証明書、フィリピンでの健康診断証明書が必要
– 1年がかりで取得に挑む
– 更新は5年に1度 ※アニュアルレポートの提出が毎年必要

③「SRRV(退職者ビザ)」

– 年齢制限35歳以上
– 「スマイル」の場合は預託金、約2万米ドルが必要
– 「クラシック」の場合は年齢と条件により、約2万米ドルから約5万米ドルが必要
– 政府関係の銀行口座に供託金を3カ月間置いておき、基本的に連続約1ヶ月のフィリピン滞在が必要
– 更新は毎年

~スマイルとクラシックの違いとは?~

※スマイルを取得される方:不動産の取得をする意思はなく、移住をされる方が多い。
※クラシックを取得される方:デポジットした資金を不動産の投資資金へ充当したい方。(注意が必要で、退職省が認めている不動産しか購入ができないのでその物件が都心部にはあまりないしレベルがあまり高くない)また、年金受給者の方はかなり少ないデポジット金で取得ができるので金額ベースで取得される方が多い。

観光ビザ(Tourist Visa.9A)

59日間、約2カ月の滞在が可能なビザです。日本で取得する場合は無料ですが、かなりの手間と時間がかかります。一方、現地で取得する場合は有料となりますが、イミグレーションが空いてさえすれば即時発行されるメリットがあります。

観光ビザについては現地で延長の手続きを行うこともできます。一度延長すると29日間滞在期間が延びるほか、2回目以降の延長では2カ月、半年と長い期間の申請もできるようになります。延長を繰り返すことで最長36カ月、つまり3年も滞在することができるのです。定年後に仕事をせずに長期間住みたい人など、観光ビザを延長しながら滞在を続ける方も少なくないようです。

特別居住退職者ビザ SRRV(Special Resident Retiree’s Visa)

フィリピンのリタイヤメントビザとして広く知られているのがSRRVです。フィリピンの出入国管理局が外国人にフィリピン退職庁(PRA)を通じて発行する特別な一時渡航者用査証です。犯罪歴がなく、必要な医療検査をパスできる人であれば35歳以上で取得できる上に、滞在期間の制限がないことがポイントです。つまり、基本的には永住権と考えて差し支えないビザがSRRVです。SRRVの取得には供託預金(保証金)が必要になります。

特別投資家ビザ SIRV(Special Investment’s Residence Visa)

21歳から取得できるビザですが、75,000USドル(日本円で約810万円以上)の投資が必要となります。投資が継続する限り滞在の制限はありませんが、毎年更新を行う必要があるようです。

ロングステイビザ SRVV(Special Resident Visitors Visa)

フィリピン退職庁(PRA)指定の宿泊施設に泊まる、もしくはフィリピン国内にコンドミニアムなどの住居を保有していることで取得できます。ただし、滞在期間が原則1年と短く、1回限りしか申請ができない上に延長や更新もできません。しかも、期間中にフィリピンを出国してしまうとビザが無効になってしまうため、取得するメリットは低いと言えます。リタイヤメントビザのSRRVとスペルが似ているので間違えないように注意しましょう。

結婚用・永住移住ビザ(Non-Quota Immigrant Visa)

フィリピン人の方と結婚すると取得できます。最初の1年は結婚仮永住ビザとなり、その後、正式な永住ビザとなります。現地での就業やビジネスも可能ですが、仮に配偶者と離婚してしまった場合は滞在権利がなくなります。

特別割当移住ビザ/クオータービザ(Quota Immigrant Visa)

クオータービザと呼ばれており、滞在期間の制限がないという点ではSRRVと同じように永住権が得られるビザとなります。ただし、各国に対して年間50人しか発給されないため、個人で取得するのは相当難しいと言われています。その一方で資金要件についてはSRRV以上に優遇されているなど、取得メリットが大きいことが特徴です。

APECO特別永住権プログラムビザ APRV(APECO Permanent Resident Visa)

発展を続けるフィリピンでは、政府主導によるインフラ整備が活発に行われています。APECO(Aurora Pacific Economic Zone and Freeport Authority)は、そうした開発事業プロジェクトの一つであり、ルソン島中部に位置するオーロラ特別経済区を管轄しています。APECO特別永住権プログラムビザ、通称APRVは、APECOのインフラ事業へ出資することで取得できるビザであり、SRRVやクオータービザと同様、滞在期間に制限がない永住権が得られます。「事業に出資」と聞くと、莫大な資金が必要になりそうなイメージもありますが、実際にはそこまでの金額は必要ありません。

フィリピンの永住権を得られるビザ

「SRRV」、「クオータービザ」、「APRV」の3種類です。

フィリピンのSRRVは35歳以上で取得できます。さらにクオータービザであれば20歳以上で取得でき、APRVに関しては年齢制限すらありません。

SRRV(リタイヤメントビザ)について

SSRVは「Special Resident Retiree’s Visa」という正式名称の通り、基本的にはリタイヤメントビザとして機能していますが、35歳以上で取得できるなど、他国のリタイヤメントビザと比べ、かなり若いうちから取得できる点が大きな見魅力となっています。

SRVの特徴
■取得可能年齢:35歳以上
■取得に必要な金額:供託預金として10,000〜50,000USドル(日本円で約110万〜540万円)
■取得に必要な滞在期間:30〜40日
■住居の必要性:不動産を購入もしくは賃貸し、住所の確保が必要
■滞在可能日数:無制限
■滞在義務なし(出入国自由)、現地での就労も可能
■更新:1年毎

SRRVの取得には供託預金(保証金)が必要となり、基本的にはフィリピンの国内に預金しておく必要があります。SRRVには「SRRVクラッシック」「SRRVスマイル」「SRRVヒューマン・タッチ」という3種類があり、供託預金の金額や扱いが少しずつ異なります。

「SRRVヒューマン・タッチ」は介護や療養が必要な人を対象としているため、人権的な見地から他の2つのSRRVと比べて必要な供託預金額が少なく設定されています。

また、「SRRVクラッシック」は「SRRVスマイル」よりも供託預金額が高く設定されていますが、「SRRVクラッシック」は供託預金を投資に転用できるメリットがあります(ただし、毎年500USドルの追加料金を支払う必要あり)。

供託預金額の違いは以下の通りとなります

●SRRVクラッシック
35歳〜49歳:50,000USドル(日本円で約540万円)
50歳以上・非年金受給者:20,000USドル(日本円で約220万円)
50歳以上・年金受給者:10,000USドル(日本円で約110万円)

※ビザ取得から30日経過後、供託預金を投資用に転換可能。

●SRRVスマイル
35歳以上:20,000USドル(日本円で約220万円)
※投資への運用は不可。ビザを取り消した後に引き出すことは可能。

●SRRVヒューマン・タッチ
35歳以上:10,000USドル(日本円で約110万円)
※介護や療養を必要とする人が対象。
※月額1,500USドル以上の年金を受給している必要あり。
※投資への運用は不可。ビザを取り消した後に引き出すことは可能。

クオータービザについて

各国に対して年間50人分しか発給されていないクオータービザですが、取得できればSRRV以上にメリットが大きいようです。

クオータービザの特徴
■取得可能年齢:20歳以上
■取得に必要な金額:供託預金として50,000USドル(日本円で約540万円)
■取得に必要な滞在期間:30〜40日
■住居の必要性:不動産を購入もしくは賃貸し、住所の確保が必要
■滞在可能日数:無制限
■滞在義務なし(出入国自由)、現地での就労も可能
■更新:1年毎

クオータービザもSRRVと同様に供託預金が必要となりますが、クオータービザの場合は、ビザの取得が完了してしまえば預けている50,000USドルを自由に使うことができます。この点は、供託預金を投資に使うか銀行に預け続けなければならないSRRVと大きな違いです。

年間50人という取得者制限もあり、クオータービザの入手は極めて困難かつ複雑であると言われています。現地でビザの取得サポートを行っている代理店に依頼した場合でも、SRRVの取得に比べて5倍以上の手数料を請求されるほか、取得できない場合も手数料が返金されないケースもあるようです。

APRVAPECO特別永住権プログラムビザ)について

フィリピンの開発事業に投資することでビザが取得できるAPRVは、SRRVやクオータービザと同様に滞在期間は無制限。さらに他のビザにはないメリットや特徴があります。

APRVの特徴
■取得可能年齢:制限なし
■取得に必要な金額:事業開発援助費20,000USドル+登録手数料150万円(日本円で合計約370万円)
■取得に必要な滞在期間:5日
■住居の必要性:不要
■滞在可能日数:無制限
■滞在義務なし(出入国自由)、現地での就労も可能
■更新:5年毎

SRRVやクオータービザを取得するには、フィリピンに30〜40日間の連続滞在が必要とされていますが、APRVの場合は5日間の連続滞在で済みます。

また、SRRVやクオータービザの取得に際しては日本における無犯罪証明書が必要となりますが、APRVでは必要とされていません。5日間の滞在中にフィリピンでの無犯罪証明書を取得するだけでOKです。

SRRVとクオータービザは現地の住居・住所が必要になりますが、APRVを取得するとAPECO内のリゾート施設を住所として申請できるため、住居の確保をする必要もありません(フィリピン国内の他の場所に住居を確保することで住所を移転することも可能)。

唯一、APRVのデメリットとなるのは資金要件かもしれません。必要な金額は事業開発援助費と登録手数料を合算した370万円程度であり、一見SRRVやクオータービザよりも安く済みそうですが、SRRVやクオータービザの供託預金とは異なり、投じた資金は永住を辞めたとしても戻ってこないのです。

その点さえ納得できれば、フィリピンの永住権を得るためのビザとして非常に使い勝手が良い制度であることは間違いありません。

ビザの取得条件や制度内容は頻繁に変わることがあります。取得の準備を始める前に、必ず最新の情報をチェックしておきたい。

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