イスラムミンダナオ・バンサモロ自治地域は、フィリピンのミンダナオ島西部からスールー諸島にかけて広がるムスリム（イスラム教徒）の多い地域である「バンサモロ」に2019年に成立した自治地域です。バンサモロ自治地域（旧イスラム教徒ミンダナオ自治地域）に、タウィタウィ州、スールー州、バシラン州の3州が属する。この地方は、フィリピンの地方の中では唯一、独自の「政府」を持っています。またキリスト教国のフィリピンの中では独特の歴史・文化を持っていますが、経済的には最も貧しく、治安も安定していません。バンサモロの中心都市はコタバト市ですが、この都市自体はソクサージェン地方の一部です。
バシラン | 南ラナオ | 北マギンダナオ | 南マギンダナオ | スールー | タウイタウイ
バシラン州
バシラン州は、フィリピン南部ミンダナオ島の西に位置するサンボアンガ半島沖に浮かぶバシラン島が領域の州です。旧西ミンダナオ地方のサンボアンガ・デル・スル州の一部であったが、地方と州の再編によりイスラム教徒ミンダナオ自治地域に組み込まれ、その1州となり、2019年にARMMからバンサモロ自治地域への移行に伴いその一部となった。州都はイサベラ（旧称バシラン）です。
イサベラ（バシラン州）
イサベラはフィリピン南西部、ミンダナオ島の沖合のバシラン島にある都市で、バシラン州の州都です。ミンダナオ島の南西部に位置するムスリム・ミンダナオ自治区は，40年以上に及ぶ紛争の影響もあり，フィリピン国内で貧困率が最も高い地域です。
スールー州
スールー州は、フィリピン南西部バンサモロ自治地域に属すスールー諸島の3つの内の1州です。州都は最大の島ホロ島にある地方自治体の1つのホロです。州内に市がありません。
ホロ（スールー州）
ホロはスールー州は、フィリピン南西部バンサモロ自治地域に属する最大の島ホロ島にあるスールー州の州都です。
タウィタウィ州
タウィタウィ州は、フィリピン南西部のスールー諸島にある州で、バンサモロ自治地域に属します。タウィタウィ州は、もともとスールー州の一部ででしたが、分離してできた洲です。州都はパングリマ・スガラですが、ボンガオが事実上行政の中心となっています。第二次世界大戦時には、日本軍の泊地があったことでも知られているタウイタウイ島があります。
ボンガオ（タウィタウィ州）
パングリマスガラは、フィリピン南西部のスールー諸島にあるタウィタウィ州の州都ですが、タウィタウィ州の事実上の州都はボンガオのようです。バンサモロ自治地域に属すタウィタウィ州は、もともとスールー州の一部であったが、分離してできました。
南ラナオ州
南ラナオ州（ラナオ・デル・スル州) は、フィリピン南部ミンダナオ島のバンサモロ自治地域 (BARMM) に属する州です。州都はラナオ湖北岸の市のマラウィです。
マラウィ（南ラナオ州）
マラウィは、南部フィリピン・ミンダナオ島に位置する南ラナオ州の州都です。標高700メートルのラナオ湖畔にある人口約20万人の地方都市。バンサモロの中でもイスラム文化が色濃く、湖岸にモスクが散在する風景は神秘的で美しい町でしたが、政府軍による空爆や砲撃もあり、モスクや病院、多くの民家が破壊された。
北マギンダナオ州
北マギンダナオ州は、フィリピンのミンダナオ島中部にある州です。バンサモロ自治地域に属しています。州都はダトゥ・オディン・シンスアットです。かつてはマギンダナオ州の一部であったが、2022年9月17日の住民投票の結果南北に分割されました。2022年9月時点では移行期間です。コタバト市は地理的あるいは国政選挙区では北マギンダナオ州に含まれますが、行政上は州から独立してます。。
ダトゥ・オディン・シンスアット（ 北マギンダナオ州）
ダトゥ・オディン・シンスアットは、 北マギンダナオ州の州都です。 北マギンダナオ州は、マギンダナオ州の一部ででしたが、2022年9月17日の住民投票の結果南北に分割されました。
南マギンダナオ州
南マギンダナオ州は、フィリピンのミンダナオ島中部にある州です。バンサモロ自治地域に属しています。州都はブルアンです。かつてはマギンダナオ州の一部でしたが、2022年9月17日に行われた住民投票の結果南北に分割されました。2022年9月時点では移行期間にあたります。州南東部にあるブルアン湖をスルタン・クダラット州と分割しています。
ブルアン（南マギンダナオ州）
ブルアンは、南マギンダナオ州（マギンダナオ・デル・スル州）の州都です。フィリピンのミンダナオ島中部にある南マギンダナオ州はバンサモロ自治地域に属していて、2022年9月時点では移行期間にあたる。