フィリピンの治安について

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日本の外務省の情報では、フィリピン国家警察が2018年に発表したフィリピンの犯罪統計について、殺人事件は日本の約8倍、強盗事件は日本の約6倍と記載されています。

渡航の安全基準を示す分類では、フィリピン全土に「渡航の際は十分注意してください」というレベル1から「渡航は止めてください」というレベル3まで地域のお知らせが出ています。

治安が悪い印象のマニラですが、外国人が立ち入らないほうが良いエリアの情報を知っていれば、それほど危険ではありません。夜、出掛けても危害を加えられるような被害に会うことはありません。

しかし、日本の治安の良さに慣れていると気を付けないといけない。街なかでは銀行やショッピングモールなどは入り口にガードマンが立っている場所がほとんどです。

犯罪の情報や危険な場所を把握し、目立つ行動をしなければ、フィリピンのトラブルは回避できることがほとんどです。最低限、以下の3点に気をつけて生活することが大切です。

・初対面の人についていかないこと

・荷物から目を離さないこと

・治安の悪い地域を把握し、そのエリアをひとりで歩かないこと

フィリピンで注意したいトラブル

外務省の安全対策基礎データでは、以下の犯罪もあげられています。

スリ、置き引き、ひったくり

財布、スマートフォンなどの小物からハンドバックまで、注意しているにも関わらず巧妙に持って行かれるケースが後を絶ちません。

繁華街の路上を歩いている際に、後ろから近づいてきたバイクの運転手にバッグなどを持ち去られるひったくりの被害も報告されています。

混み合うショッピングモールのエスカレーターで前後から密着されてバッグから財布を抜き取られた話や、レストランで背中と椅子の背もたれの間に置いていたバッグが一瞬の隙に持ち去られたといった被害を聞いたことがあります。

ストリートチルドレンの計画的な窃盗

路上でストリートチルドレンに囲まれ、小銭をせがまれたり物を売りつけてくるような仕草で気を取られているうちに、ポケットやバッグから貴重品を抜き取られるという手口が有名です。

子どもたちを追い払って助けてくれた親切なフィリピン人が実は共犯者で、睡眠薬強盗の被害にあったというケースもあるようです。

強 盗(ホールドアップ)

歩いているときに数人の男に囲まれ銃で脅され、貴重品やバッグを奪われる被害や、バスに男が乗り込んできて男に暴行を受け、貴重品を奪われるなどの被害が報告されています。夜間に限らず、日中でも起こることがあります。

睡眠薬強盗

「日本語を勉強したい」「観光案内をしてあげる」などと親しげに声をかけられ、一緒に食事をした際に睡眠薬などが入ったものを口にしてしまい、意識が朦朧としているうちに貴重品を奪われるという手口です。

タクシー強盗

空港で声をかけてきたタクシードライバーの車に乗車したところ、途中で仲間が乗り込んできて貴重品を奪われるという手口や、停車中のタクシーに外からドライバーとは無関係の犯人が乗り込んできて貴重品を奪われるというものがあります。

詐 欺(トランプ詐欺)

親しげに話しかけられ仲良くなったあと、自宅に招かれてトランプ賭博をし、最初は調子よく勝ってしまい高額の賭けをした結果、金品を巻き上げられるという手口です。途中でやめようとして脅されるケースも報告されています。

ぼったくり

タクシーが最も多く、観光地の乗り物(カレッサという馬車)や観光案内など、観光客を相手にした商売でもあります。

恐喝(美人局:つつもたせ)

話しかけてきたフィリピン人や日本人と親しくなったあと、自宅やホテルに誘われて女性と二人きりになったところで共犯者が現れ、警察へ通報すると脅された後、高額な示談金を請求されるというトラブルです。実際に行為がなかったとしても恐喝されることがあるようです。

違法薬物の押し売り

路上でタバコや高級な茶葉の販売を装った麻薬などの違法薬物の押し売りにあい、手に取った直後に警察が現れ、逮捕されたという報告があります。

ドゥテルテ政権になってから麻薬の取り締まりが強化されましたが、密告者への奨励金を目当てに外国人を陥れようとする犯罪です。麻薬の所持は非常に厳しい処置が公的になされているので、絶対に手を出さないように…。

空港の職員による賄賂の要求

空港の手荷物検査の際に何者かが銃弾を客の荷物に紛れ込ませ、それを「発見」した職員が口止め料として現金などを要求するトラブルが2015年ごろ報告されています。空港の警察は職員による意図的な混入を否定しているため真相は不明ですが、日本人など外国人だけでなくフィリピン人も被害にあっており、支払いを拒否して逮捕された件もあるようです。

性犯罪

初対面の男性に親しげに声をかけられ被害にあうなどの手口です。日本人の被害の実態は明らかにされていませんが、フィリピン全体として日本よりも性犯罪の件数が多いことは知っておく必要があるでしょう。

殺人事件

銃などの凶器を使った事件で被害にあった日本人のニュースを聞いたことがあります。大抵は人間関係のトラブルがもとになったもので、旅行者などが巻き込まれたというケースはまれです。被害にあった人に非がない逆恨みのような事件もあります。人間関係は注意が必要です。

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