介護職の試験「即満員」で困惑

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政府が創設した新在留資格「特定技能」を得るための試験が国内外で始まった。海外では対象のアジア9カ国のうち、まずフィリピンで実施した。

外国人就労を拡大するため、日本が創設した新在留資格「特定技能」の初の試験が13、14日、フィリピンの首都マニラのアテネオ大学で行われた。介護業が対象で、受験の受け付けが始まった3月20日に定員の125人に達し、関心の高さをうかがわせた。合格者は夏ごろにも来日する見通しだ。

外国人労働者の受け入れを拡大する日本の制度に基づく初の試験がフィリピンで行われたが、試験申し込みの手続きをめぐり、現地で批判や落胆の声が相次ぐ事態となっている。

介護職の試験は、先週末マニラで行われたが、申し込みの受付は、3月、厚生労働省のウェブサイトでしか大々的な予告がされないまま始まった。

日本での就労を希望するフィリピン人を支援する主要な団体の多くも知らされなかったが、受付当日に定員は満員となった。

日本語学校責任者・石川哲哉さん「ショックだった。(3月)20日の夜に、『あ、きょうだ』と思ったら、すでに締め切りだったので、ショックだった」

別の日本語学校の責任者「フィリピン国内では何も情報もないから、みんなびっくりしている」

受験生に申し込みができた経緯を取材したが、「応じないよう主催者側から求められた」と述べた。

日本語を学ぶ現地のフィリピン人からは、落胆の声も相次いでいる。

これについて、根本厚生労働相は閣議後の会見で、「追加試験の実施を検討していて、しっかり対応していく」と述べた。

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