セブ島は、南国フィリピンを構成する島の1つ。青く澄んだ海と白い砂浜が人気のビーチリゾートで、フィリピンを代表する観光地として多くの方が訪れます。またセブ島には、かつてのスペイン統治時代の歴史や文化が残る観光スポットも多く残っています。今回はセブ島のおすすめ観光スポットを中心に、セブ島について紹介します。
サント・ニーニョ教会
サン・オウガスチン教会とも呼ばれている、フィリピン最古の教会のひとつ(1565年建造、1790年再建)。サント・ニーニョとは「幼きイエス」のこと。
ここにはかつてマゼランがセブの女王に贈ったといわれるサント・ニーニョ像が納められている。フィリピンではサント・ニーニョ信仰が盛んだが、特にビサヤ地方では顕著。
ここの像は、16世紀にセブが戦火に包まれたとき、その焼け跡に傷ひとつつかずに横たわっていたという逸話をもっている。また、教会のすぐ南側にはサント・ニーニョ教会の歴史を紹介するサント・ニーニョ教会博物館もある。
山頂展望台トップス
セブ・シティの一番高い山の頂上にある展望台。天気のよい日には市街地をはじめ、マクタン島やその周囲の小さな島々まで一望でき、最高の眺め。
昼は観光客、夜はロマンティックな夜景を楽しむカップルと1日中にぎわっている。新鮮な空気を味わいながら周囲を散策するのもいい。ビールや軽食の楽しめるスタンドもあり、夜遅くまでオープンしている。
道教寺院
ビバリー・ヒルズにある、老子が祀られている寺院。赤と緑の中国風極彩色で彩られた派手な建物で、その威容は遠くからでもそれとわかる。
周辺には仏教寺院のプーシアン寺 Phu-Shian Templeや、薬効があるといわれる泉のあるヘブンリー・テンプル・オブ・チャリティなどの見どころもある。
ビバリー・ヒルズ
セブ・シティの中心街から北へ約6km、なだらかな丘陵地帯に、ビバリー・ヒルズと呼ばれる高級住宅街がある。ここに住んでいるのはほとんどが中国系の人々。
そもそもセブ・シティの経済活動が盛んなのは彼らに負うところが大きいと聞く。“下界”の雑踏を見下ろすように、この閑静な住宅街からセブ・シティやマクタン島が一望できる。
マゼラン・クロス
太平洋横断中にフィリピンに上陸した大冒険家、フェルディナンド・マゼランが、1521年に造ったという大きな木製の十字架が納められている六角堂。フィリピンにおけるキリスト教の第一歩がここにある。
昔からこの十字架を煎じて飲むと病に効くと信じられており、少しずつ削り取って持ち帰る人があとを絶たなかったほどだ。現在は、これ以上十字架が損傷を負わないように、堅い木で作ったカバーで覆われている。
サン・ペドロ要塞
港のすぐそば、海に面した所にある砦。スペイン統治時代の1738年、イスラムの海賊などからの防御のために造られた。マニラのイントラムロスと並んで最古の要塞である。
その後に続くアメリカ統治時代には兵舎として、第2次世界大戦中は日本軍による捕虜収容所として使われた。敷地内は公園のようになっていて、木陰でくつろぐ人々の姿も。
カルボン・マーケット
港町にふさわしく、新鮮でバラエティに富んだ魚介類をはじめとする食料品、生活必需品、籐製品などの手工芸品と、とにかく何でもあってしかも安い。朝夕は買い物客でごったがえし、たいへんなにぎわいだ。
庶民の生活を肌で感じられる場所である。が、それだけいろいろな人が集まってきているので、盗難などの被害にはくれぐれも注意。基本的に、ここでは貴重品を持ち歩くのはやめよう。